おサルさん みいつけた!

霊長目ヒト科ヒト属ヒトの行動を観察する日記です

新国立競技場が建たないのはアベノミクスのせい…サルは誰が蒔いた種かわからない

 新国立競技場の計画で屋根が間に合わないとか、予定より建設費用が高騰しているとか報道されていますがこの問題についておかしなことを言うおサルさんがいるので取り上げてみます。

 

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資材費が高騰して予定していた費用で建設できなくなった

 そもそも予定していた費用とはいくらだったのでしょうか?
 2013年にIOCに提出した立候補ファイルにその金額が記載されています。
 http://tokyo2020.jp/jp/plan/candidature/dl/tokyo2020_candidate_entire_1_jp.pdf

の 057ページを参照してください。1300億の設備投資をすると記載されています。国立競技場の投資金額を東京都が勝手に見積もるはずはないのでこの時点で政府は1300億円は投資しようと考えていたはずです。

 ただしこのときは1ドル88円で計算しています。(上記資料の 058ページ参照)
その後の円安で資材費が高騰して1300億で作れなくなったというのも理解できることです。でも良く考えてみてください。円安に誘導したのは誰あろう安倍政権自身なのです。「自分の政策で円安に誘導して、円安になったせいで資材費が高騰し新国立競技場が建てられなくなりました」そんな恥ずかしいこと言えないですよね?
 日本では「自分で蒔いた種」という言葉があります(英語由来のようですが)。安倍政権が仕掛けた円安なのでそれによって資材費が高騰したくらいは安倍政権に負担してもらいましょう。

今は1ドル120円くらいなので 1300億円×120÷88=1773億円 までは政府が負担するということでどうでしょう?(差額の473億分は円安で儲けた企業に負担してもらえばたいした額ではない)

 

2020年東京五輪は屋根なしで実施する

 屋根なしで開催することの是非については微妙な判断となりますがちょっとまずいでしょうね。

 IOCに提出した立候補ファイルに記載している内容をもう一度確認してみましょう。
http://tokyo2020.jp/jp/plan/candidature/dl/tokyo2020_candidate_entire_2_jp.pdf
093~094ページに「オリンピックスタジアム外観イメージ図」があります。
115ページに下記の記載があります。

国立霞ヶ丘競技場は、1964年大会のオリンピックスタジアムであ
り、テストイベントが行われる2019年までに最新鋭の競技場に生
まれ変わる予定である。2020年大会では、開・閉会式、陸上競
技、サッカー、ラグビーの会場となる。この8万人収容のスタジア
ムは日本スポーツ振興センターが所有し、ラグビー、サッカーの国
際試合や陸上競技の日本選手権など文化・スポーツ関連イベント
に使用される予定である。神宮エリア内に位置し、4大クラスタ
の一つとして「2020年の東京」をもとに誰もがスポーツを楽しめ
る社会づくりを目指す。

「最新鋭の競技場」で「8万人収容」であれば問題なさそうです。でも外観イメージ図を見るとどう見ても屋根がついています。これはあくまでもイメージ図なので必ずしもその形どおりでなくてもかまいませんが、日本で雨が多いことは世界的に知られていることであり、屋根着きの競技場であるかどうかは開催地を決める大きな判断材料になったと思われます。開催地決定のためにウソをついたと言われないためには屋根は必須でしょうね。

 屋根をつけるためには膨大な費用がかかるとのことですが、デザインに大きく手を入れてでも屋根をつけるべきでしょう。

今日のおサルさんへの提言

・自分で蒔いた種は自分で刈り取りましょう

・自分の提案を良く見せるためにウソをついたと思われないようにしましょう

おサルさんへの処方箋

 目の前の問題が様々な要素が関連して起きていることを学べば新国立競技場の問題がなせ起きているかを理解できます。ピーターM センゲの「学習する組織」を読んで「システム思考」について理解されることをお薦めします。

学習する組織――システム思考で未来を創造する

学習する組織――システム思考で未来を創造する

 

 

 

 


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